男性は、歯科医院の受付や助手をすることはできないの?
〜悪しきジェンダー・ステレオタイプと性別役割分業〜
某大学のアルバイト求人ページで見つけた求人「○○歯科」。仕事内容は、受付・歯科助手。そして、〝資格〟は…
「女性」!!
「女性」が資格だとは初めて知った。どうやって、その〝資格〟を取るんだろうねwww
もう一つの問題は、歯科助手や受付って男性じゃだめなの?!
虫歯が治れば別によくない? 女性の方が丁寧ですって? 丁寧な男性もいるし雑な女性もいます。
結局、「でも、女性を受付にした方が、男性の来院率が・・・」って声が聞こえてきそうな、理由なのよね。
女性の能力や素質は考慮せず、性的な要素しか考えていないのではないかと思ってしまう。
だったらこう書けばいいじゃない! 「歯科コンパニオン・歯科フロアレディー募集 体験入店可」って!!
「フロアレディー」という職種なら女性にしかつとまらないからって、苦しまぎれの言い訳ができるよね。それがいいか悪いかは別として、そのほうが正直じゃない?
合理的な理由がないのに、どちらかの性別に限定して求人を行うのは、男女雇用機会均等法違反です。
実際は、従業員の性別のバランスなどで、どちらかの性だけを募集したい場合、表向きは両方の性を掲げておいて、採用の際に調整する企業が多いです。それに対して、この求人は何の婉曲もしないで、性を限定しているのです。(そして、それを何の問題とも思わずに掲載している大学…)
もう一度考えてください。歯科の受付や助手は男性には絶対にできませんか?
■写真:素材集サイトから購入
もし、仮に「女性」なる〝資格〟があるとしたら、
男性→獲得した属性・能力
女性→生得の属性・能力
が評価される。。。
ってことだよね。
裏返すと、女性はいくら頑張っても認められないってこと。
女性だけに限定して事務員(受付)を募集するということは、男性は能力のある人がほしいけど、女性は「女性であれば」あるいは「女性らしければ」(誰でも)いい! っていうサブコンテキストがあるということに気が付いた方がいいと思う。
[歯科医院は今回問題にした所だけではなく、総じてそうみたい。
そういえば、女性の歯科医師って、女医さん(医科)よりもさらに珍しい気がします…。]
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